抗Smith(Sm)抗体は全身性エリテマトーデス(SLE)に特異性が高いものの,SLE患者の抗Sm抗体の意義は不明であった. 本研究では、新規発症のSLE患者において、抗Sm抗体と疾患活動性の関連を検討することを目的とした。 SLE診断時および診断後12ヶ月以内に抗Sm抗体検査を行った患者を対象とした。 抗Sm抗体検査時にSLE疾患活動性指数(SLEDAI)を取得した。 ベースラインの疾患活動性は抗Sm抗体のある患者とない患者で比較されました。 また、疾患活動性と抗Sm抗体の縦断的関連性を全患者と抗Sm抗体保有患者で評価した。 SLE診断時に抗Sm抗体検査を受けた患者92人のうち、67人と別の67人が、それぞれ6カ月と12カ月後に抗Sm抗体の有無を追跡調査されました。 ベースラインのSLEDAIは抗Sm抗体の有無にかかわらず同程度であったが、抗Sm抗体の血清レベルはSLEDAIと有意に相関していた(P = 0.003)。 12ヶ月後、抗Sm抗体陽性はSLEDAIおよび抗dsDNA力価の上昇と関連していた(P = 0.002、いずれも)。 さらに、12ヶ月間の抗Sm抗体価の変化は、SLEDAIの変化と相関していました(P = 0.029)。抗Sm抗体は、新規発症SLE患者のベースラインの疾患活動性および疾患活動性の変化と相関していました。 抗Sm抗体価のモニタリングは、SLEの疾患活動性を評価するのに役立つと思われます。

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