Raspberry Pi OSのユーザー管理はコマンドラインから行います。 デフォルトのユーザーはpi
で、パスワードはraspberry
です。 ユーザーの追加や各ユーザーのパスワードの変更も可能です。
Change your password
一度pi
ユーザーとしてログインしたら、Piのセキュリティを高めるためにpasswd
コマンドを使ってデフォルトパスワードを変更することを強くお勧めします。
コマンドラインでpasswd
と入力しEnter
キーを押してください。 認証のために現在のパスワードを入力するよう促され、新しいパスワードの入力を要求されます。 完了したらEnter
を押すと、確認のメッセージが表示されます。 なお、パスワード入力中は文字が表示されません。 パスワードが正しく確認されると、成功メッセージ(passwd: password updated successfully
)が表示され、新しいパスワードがすぐに適用されます。
ユーザーにsudo
権限がある場合、passwd
に続いてそのユーザーのユーザー名を入力すると、他のユーザーのパスワードを変更することができます。 例えば、sudo passwd bob
では、ユーザーbob
のパスワードを設定し、さらにそのユーザーの名前などのオプション値を設定することができます。
Remove a user’s password
ユーザbob
のパスワードをsudo passwd bob -d
で削除することができます。
Create a new user
Raspberry Pi OSインストール時に、adduser
コマンドで追加のユーザーを作成できます。
sudo adduser bob
を入力すると、新規ユーザーbob
のパスワードの入力を要求されます。
Home folder
新しいユーザーを作成すると、そのユーザーは/home/
にホームフォルダーを持つようになります。 pi
ユーザーのホームフォルダは/home/pi/
にあります。
skel
新しいユーザーを作成すると、/etc/skel/
の内容が新しいユーザーのホームフォルダへコピーされます。 /etc/skel/
内の .bashrc
などのドットファイルを必要に応じて追加・変更すれば、このバージョンが新しいユーザーに適用されます。
Sudoers
Raspberry Pi OS のデフォルト pi
ユーザーは、sudo
グループのメンバーとして扱われます。 このため、sudo
が先行するとrootとしてコマンドを実行でき、sudo su
でrootユーザーに切り替えられます。
sudo
グループに新しいユーザーを追加するには、adduser
コマンドを使用します:
sudo adduser bob sudo
なお、ユーザーbob
はsudo
実行時にパスワード入力が促されることに注意してください。 これは、pi
ユーザの動作とは異なります。pi
はパスワードの入力を要求されないからです。 新しいユーザーからパスワードのプロンプトを取り除きたい場合は、カスタム sudoers ファイルを作成し、/etc/sudoers.d
ディレクトリに置きます。
- ファイルは
sudo visudo /etc/sudoers.d/010_bob-nopasswd
で作成します。 - 次の内容を 1 行に挿入してください。
bob ALL=(ALL) NOPASSWD: ALL
- Save the file and exit.
エディタを終了すると、ファイルに構文エラーがないかチェックされます。 エラーが検出されなかった場合、ファイルは保存され、シェルプロンプトに戻ります。 エラーが検出された場合は、「今度は何ですか」と尋ねられます。 キーボードの「Enter」キーを押してください。オプションのリストが表示されます。 おそらく「e」を使って「(e)dit sudoers file again」とすると、ファイルを編集して問題を解決することができます。
Linux では、ユーザが sudo
を実行する際にパスワードの入力を求めるのが標準的な慣習となっており、これによりシステムの安全性が若干高まるからです。
Delete a user
システム上のユーザは userdel
コマンドで削除することができます。 ホームフォルダも削除するために -r
フラグを適用してください:
sudo userdel -r bob