ビタミンDは実はビタミンではなくホルモンであることをご存知でしょうか? 実は、体内でビタミンDが変換された最終生成物は、ホルモンとみなされているのです。 ビタミンDは、脂ののった魚、卵黄、全乳など、いくつかの食品から摂取できますが、私たちが摂取するビタミンDの90%は体内で作られます。 免疫細胞を含む体内のいくつかの異なる種類の細胞には、ビタミンDの受容体があり、ビタミンD分子に反応し、体内でさまざまな反応を引き起こします。 ビタミンDは、骨の健康、心臓血管の健康、免疫、自己免疫疾患、I型糖尿病、精神的健康など、健康の多くの側面に影響を与えることも不思議ではありません。
しかし、風邪の季節はすぐそこなので、今日は、ビタミンDが風邪やインフルエンザを防ぐために、免疫系にどのように影響するかを見ていきたいと思います。
もちろんです。
ある研究では、ビタミンDのレベルが低い人は、十分なレベルの人よりも上気道感染症を発症する可能性が高いことが示されています。 そして、いくつかの研究で、ビタミンDレベルの低下とインフルエンザを含む感染症の発生率の上昇との関連性が報告されています。 日本の小児を対象とした研究では、冬期に15~17週間にわたって毎日ビタミンDを補給したところ、対照群と比較してインフルエンザ感染の発生率が42%有意に減少しました。 別の研究では、冬の3ヶ月間ビタミンDを補給することで、ビタミンD欠乏症の子どもの上気道感染症の頻度が減少しました。
ビタミンDはどのように免疫系をサポートするのか
免疫系におけるビタミンDの役割は約35年前から認められていますが、ビタミンDの欠乏が免疫系に及ぼす影響が明らかになったのは、近年になってのことです。
免疫系には2種類あり、感染症に対抗する上で同様に重要です。自然免疫系(感染症に素早く対処する役割)と適応免疫系(反応は鈍いですが、抗体の生産を担当するなど、非常に専門的です)です。 ビタミンDはこの2つのシステムを調節しているようで、このホルモンが免疫系に広く作用している理由がわかります。 実際、ビタミンDは自己免疫に関与していることも知られています。 多発性硬化症、関節リウマチ、炎症性腸疾患、エリテマトーデスなどの自己免疫疾患患者では、ビタミンDの欠乏が多く見られます。
ビタミンDを十分に摂取するには、定期的に日光に当たることが最も自然で望ましい方法です。英国の太陽では、週に数回、真昼頃に10~20分間日光に当たることを目標とすると、十分なビタミンD濃度と皮膚がんのリスクを回避するための良いバランスとなります。 春から夏にかけては、日光を浴びることで1日に必要なビタミンDをカバーできる可能性が高くなります。
ビタミンDは体内で約2ヶ月間貯蔵されます。 そのため、夏の晴れた日に蓄えたビタミンDは、冬の短く寒い日が近づくにつれ、どんどん失われていきます。 ビタミンDは食事から摂取するのは難しいので、冬場はサプリメントで補うのが一番です。
サプリメントには主にビタミンD3とD2があり、体内のビタミンD量を増やすにはD3がより効果的です。 錠剤のほか、舌下点滴やスプレーもあり、吸収不良に悩む人には最適です。
ビタミンDはどのくらい摂ればよいのでしょうか?
ビタミンDをどれくらい補うべきかについては、専門家の間でもさまざまな意見があります。 保健省の勧告によると、4歳以上の人は毎日10マイクログラム(400IU)を、特に10月から3月の間に摂取すべきとされています。 リスクの高い人(日光にほとんど当たらない人、肌の色が黒い人)は、一年中サプリメントを摂取することが推奨されています。 しかし、ビタミンDの必要量は、住んでいる場所(北欧の人々はビタミンD不足のリスクが高い)、年齢、季節、個人的な要因によって大きく異なることを認識することが重要です(レベルが非常に低い場合は、毎日400IU以上必要な人々もいます)。
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バランスのとれた腸も健康な免疫システムの鍵です。 自己免疫における介入。 ビタミンD受容体アゴニストの可能性。 Cellular Immunology.
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