先体とは、ヒトを含む多くの動物の精子において、頭部の前方半分に展開する小器官のことである。 ゴルジ体から派生したキャップ状の構造物である。 真獣類の場合、先体には分解酵素(ヒアルロニダーゼとアクロシンを含む)が含まれている。 これらの酵素は透明帯と呼ばれる卵子の外膜を分解し、精子細胞のハプロイド核を卵子のハプロイド核と結合させる。
この先体反応の脱落は、精子細胞がプロゲステロンや卵胞液などの自然に遭遇しうる物質や、より一般的に使用されているカルシウムイオノフォアA23187によって試験管内で刺激することが可能である。 これは、フローサイトメトリーや蛍光顕微鏡で精子サンプルの先体反応を評価する際に、陽性対照として行うことができる。 これは通常、FITC-PNA、FITC-PSA、FITC-ConAなどの蛍光標識レクチン、あるいはFITC-CD46などの蛍光標識抗体で染色した後に行われる。
Human spermatozoön
globozopermia (sperm with round heads) の場合、Golgi apparatus が acrosome に変化しないため男性不妊の原因となる。