TeamSTEPPS (Team Strategies and Tools to Enhance Performance and Patient Safety) は医療関係者が効果的なコミュニケーションとチームワークスキルにより患者の安全性と質を向上できるように設計されています。 この教材の発端は、1970年代から80年代にかけての航空業界や、原子力や軍事といったリスクの高い業界における安全運動からきています。 医療研究品質機構(AHRQ)と米国国防総省は、2000年代半ばに医療機関向けに特別にTeamSTEPPSを開発しました。 効果的なコミュニケーションと相互支援を行う医療チームは、エラーの可能性を減らし、その結果、患者の安全性を高め、パフォーマンスを向上させることができます。 2011年から2017年まで、米国病院協会(AHA)はAHRQのTeamSTEPPSの全国実施を管理しました。 2017年9月に連邦プログラムが終了したため、AHAはAHAチームトレーニングの形でこの運動を支援することに専念しています
TeamSTEPPS コンピテンシーとチームワークツール
TeamSTEPPS カリキュラムは、4つのコアコンピテンシーのフレームワークに基づいています。
Leading Teams
Direct and Coordination, assign tasks, motivate team members, facilitating optimal performance.
- Brief
- Huddle
- Debrief
Mutual Support
正確な知識によって他のチームメンバーのニーズを予測し、仕事量が多い時やストレスの多い時には仕事量をシフトしてバランスを取ることができます。
- 2つのチャレンジルール
- DESC Script
- CUS
Situation monitoring
チーム環境について共通の理解を深める、チームメンバーのパフォーマンスを監視する戦略を適用する、共通のメンタルモデルを維持する。
- STEP
- I’M SAFEチェックリスト
- Situation monitoring
- Cross-monitoring
Communication
どのように伝達されたとしてもチームメンバー間で効果的に情報交換をすることができる。
- SBAR
- Check-back
- Call-out
- Handoff
WHY TeamSTEPPS? 根拠
最近の研究では、医療ミスが40万人の命を奪い1、米国における死因の第3位であると推定されています2。 多くの研究が、チームワークトレーニングがより強い安全文化につながることを発見しています。
チームワーク教育によってチーム戦略の採用率が高まり、最大で31%のスタッフがチームワーク行動を採用しました3。
チームワークトレーニングは、「患者の安全文化に関する病院調査」の結果の著しい改善と関連していた4
チームワークトレーニングにより健康アウトカムが向上し、ある研究では転倒が60パーセント減少した5
- James JT. 病院でのケアに関連する患者の害の、エビデンスに基づいた新しい推定値。 J Patient Safe. 2013;9(3):122-128.
- Makary MA and Daniel M. Medical error-the third leading cause of death in the US.(医療過誤-米国における死因の第3位). BMJ. 2016;3(353):i2139.
- Jones KJ, Skinner AM, High R, Reiter-Palmon R. A theory-driven, longitudinal evaluation of the impact of team training on safety culture in 24 hospitals.24病院におけるチームトレーニングの安全文化への影響に関する理論駆動型縦断評価。 BMJ Qual Saf. 2013 May;22(5):394-404.
- Thomas L, Galla C. Republished: チームトレーニングとエンゲージメントによる安全文化の構築。 2013年7月;89(1053):394-401.
- Spiva L, Robertson B, Delk ML, Patrick S, Kimrey MM, Green B, Gallagher E. Effectiveness of team training on fall prevention(転倒防止に関するチームトレーニングの有効性). J Nurs Care Qual. 2014 Apr-Jun;29(2):164-73.
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