肺のまわりに水がたまる(「胸水」といいます)は、心臓病や肺炎で起こる肺に水がたまることとは異なります。

Pleural drainage

肺の周りに溜まった液体を除去する1つの方法は、胸にチューブ(「カテーテル」と呼ばれます)を挿入する処置です。 これにより、長期入院を回避することができます。 手術では、小さな切開を行い、胸部にカテーテルを挿入します。 カテーテルが装着された吸引器を通して液体を吸引し、将来のドレーンのために胸部に残します。 カテーテルは、体液がコントロールされていれば、後日取り外すことができます。

カテーテルを挿入した部位に痛みを感じたり、感染症にかかったりするリスクがあります。

胸腔穿刺

もうひとつの治療法は、医師が肋骨の間に針を刺し、液体の溜まっている場所に到達させる胸腔穿刺という方法です。 針が肺に入ることはありません。 それでも液体がたまり続ける場合は、外科医が液体で満たされた胸腔にチューブを入れて液体を排出することができます。

Pleurodesis

同じ部位に液体が戻らないように、胸腔内に刺激性の物質(滅菌タルクまたは抗生物質)を入れることがあります。 そうすると、瘢痕組織が発達して肺が胸壁にくっつき、体液がたまる余地がなくなります。 胸膜癒着術と呼ばれるこの治療には、数日間の入院が必要です。 かなり違和感があり、時には痛みを伴うこともあります。 しかし、痛みを和らげたり、呼吸を楽にする強力な薬があるのです。 痛みを和らげる薬は必ず医師に処方してもらい、必要な時に備えて準備しておくようにしましょう。 手術が成功すれば、呼吸の改善は目に見えて長く続くので、一時的な痛みはおそらくそれに見合ったものになるはずです。

最終更新 2015/10/20 11:46

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