満州事変または奉天事件、1931年、日本に満州に傀儡政権を樹立するきっかけを与えた対立。 日露戦争(1904?5)後、日本はロシアに代わって南満州を支配する外国勢力となった。 1920年代後半になると、日本は中国が国民党に統一されると、満州における日本の権益が損なわれることを恐れた。 国民党に改宗したばかりの満州国軍大将張惠梁が、南満州鉄道と競合する鉄道や港湾施設の建設を中止せず、日本を国民党中央政府に照会したことで、この考えは裏付けられた。 瀋陽(当時は奉天)付近で日本の鉄道が原因不明の爆弾で破壊されると、鉄道を警備していた日本の関東軍はこの事件を口実に南満州を占領した(1931年9月)。 日本の内閣は反対し、国際連盟で鉄道地帯への撤退を約束したにもかかわらず、関東軍は満州の占領を完了し、満州国という傀儡国家を建国した(1932年2月)。 日中戦争(第2次)」参照。

吉橋敏雄「奉天の謀略」(1963年)、緒方貞一「満州の反抗」(1964年)参照。

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